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23のときある法人に就職した。会長面接が行われるので面談に向かった。
ボクと同じ年に採用は5人で、室内にはボクともう一人の方が招き入れられた。 このときのことは今でもはっきり覚えてる。 会長は昭和天皇と同じ年の生まれで内部では「天皇」と呼ばれていた。 会長がもう一人の方に「ご立派な経歴ですね」と口にすると、その方は 「待ってました」とばかりに、これまでの出来事を話された。 会長は「こんな人はこれまでたくさん見てきた」、一瞬、そんな様子を見せた。 ボクは「会長はこの人をあまり評価してないみたいだ」って、これは後々に なって、そのときのことを振り返って感じたことだ。 ボクはどうだったか。 今でもはっきり覚えてる。 「あなたは、字は汚いが、字にウソがないな」だった。 そのときは会長面談ということで、かなり緊張していたので、この言葉に ついてあまり深く考えなかった。ただ、このときのやり取りはよく覚えてる。 後々になって思ったのは「あの会長、人を射貫くようなセリフを口にするな」 だった。それまで、それからだって、他人から「あんたの字はウソがつけん字や」 みたいなことを言われたことがない。 会長は字を見ただけでボクの本質を見抜いていたのかもしれない。いや、 あまりにも字が下手なので、そう言ったのか。分からないが。 ある書物を読んでいたときのこと。 「字はその人を表している」と書いてあった。 そのとき、会長のあのセリフを思い出した。 ボクの字は相変わらず下手くそだ。 自分の書く字は自分を表しているかもしれない。 犯罪捜査にも使われてるみたいだしね。 ボクはあのときのことを思い返して会長って意外に怖い(意味は分かるよね) 人だなという印象をもった。人を射貫く、見抜いてしまう恐ろしさを感じた。
by ikeda-88
| 2011-12-30 08:14
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