そろばん塾 池田先生の徒然草


日々の徒然を短文でつづります
by ikeda-88
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一言

 なにげない一言が進路を変えることがある。不思議な話しだ。
 ボクは高校にあがるとき単身、京都に留学することになるのだが、
中学3年の冬くらいに留学先の先生と1対1の面接がおこなわれる
ことになった。

 先生はひっきりなしにタバコを吸われ、消してはつけ、吸っては
消す、そんな感じだった。そこでの会話はほぼ覚えてないのだが、
何年も経ってから「あのときの池田君の一言が君を引き受ける
きっかけになったんだ」、そんな話しを聞かされた。
 その話しを聞いても、別にたいした話しには感じられなかったが。

 その内容とは。
 「池田君、君、高校、あかんかったらどうするんや」。だ。
 こんな質問がされたことを、ボク自身はよく覚えてない。

 それに対する応えは「高校がダメだったら一年、京都で暮らして
ここ(留学先)に通い、翌年高校を受験します」だったらしい。
 母親とは高校がダメだったときのことは話し合っていたから、
さほど返答につまるということはなかった。上記にある通りの
つもりでいた。

 なぜ、こんな質問がなされたかというと、中学からの単身での
他県からの受験は認められなかったからで、よって一つだけ受験した。
 ボク自身はこの返答すら覚えていない。

 先生は定期的にOBを集めた会を主催されており、ボクもそこに
参加したことが一度だけあるのだが、OBの人たちからてんまつを
聞かされた。「先生が君を引き受けるのは大変やったんやぞ、
それを最後に決めることになったのが、あの一言やったんやで」。

 ボク自身、先生からこの話しを聞いてはいなかった。OBからの
話しが最初で最後だった。
 あの面接はこれほどまでに大きな意味を持っていたのか。後々
考えるのはそんなことだった。

 あのとき、ちゅうちょして「高校がダメだったら一度山口に戻って
しっかり勉強します」でもダメだったと思う。それを今さらながら
考えてみると不思議な気がしてならない。一言は本当に恐ろしい。
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by ikeda-88 | 2012-08-09 06:42
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