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反省してみる。オレって食をないがしろにしてこなかったっけ。
いや、十分に、ないがしろにしてる。してきた。 日曜日、稲刈りの手伝いをした。家には大きな大きな カマドがありそこではご飯が炊けていた。実は「どうですか」 と言われていたのだがこっちはその日旅館に宿泊することに なっていたので辞退していたのだ。実にもったいないことをした。 同じ日、ここを訪れた男性は 「これってハガマですよね」と問うてくる。バカ言っちゃいけない。 「これはカマドですよ」。 大きな大きな、普通の家屋では一間つぶれてしまいそうなカマド が設置してありそこからなんとも言えぬ香ばしい香りが漂ってくる。 「うーーーん、生まれてから一度もこんなカマドのメシなど 食ったことがないなー」と思った。それだけでも十分に食をないがしろ にしている。 してみればカマドが設置してある場所は 「土間」であり「たたき」である。話にしか聞いたことがない空間だ。 忙しい人の食というのは 「腹が満腹になればいい」とか「今日は昼は忙しいからパス」 みたいなこともよくあるはずだ。だが、こうしてカマドから盛んに 湯気(ゆげ)を揚げているサマを見ていると「果たしてそれでいいのか」 と問われている気がしてくるから不思議だ。 食って生存のためにあるのか、それともまた別の意味や目的があるのか。 人それぞれだがたまにはカマドから上がる湯気でも観察しながら そんなことを考えてみるのも悪くないかもしれない。
by ikeda-88
| 2007-09-18 06:41
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