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そろばん塾 池田先生の徒然草


日々の徒然を短文でつづります
by ikeda-88
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志し

 あなたにとっての志しとは何だろう。
 志し。少しおおげさかもしれない。ボクは20代のころよく「士はおのれを
知る者のために死す」と周囲に広言していた。
 これは反面、「なにか大きなことをやりたい」ことの現れなのかもしれない。

 つい最近、ボクと同じ歳くらいの友人に「気軽に周囲の人を誘ってみたら」と
提案してみた。「なんで池田さんは常に何人かで食事してるのか」と
質問されたので、そのように応えた。

 すると。やってみたそうだ。
 「池田さん、もうオレはやらんで。絶対に」、だった。「へ、なんで」。
 「オレがせっかく誘ったのに、あいつ、(用事があって参加できません)
なんて言いやがんの。腹が立って腹が立って。もうあんなやつ、二度と
誘ってたまるかって思ったんだ」だって。

 「池田さんはよくも10も15も年下のやつを食事に誘うことができるなー、
プライドってやつはないの」。「断られて腹は立たないの」。

 「断られてうれしいわけないじゃない。だけど本当に用事があることも
あるよね。そんなに短気にならなくてもいいんじゃないの」。
 「いいや、オレはもうやらん。年上からの提案は絶対に受けるべきだ」。

 ボクはこのときの会話であることを思った。
 彼は短期的な目線でしかとらえてないと。

 ここで再び。志しとは何だろう。
 あなたを長らくとらえて放さない、決して忘れることのない動機とは。
 結局、彼とボクの違いは「なにをしたいのか」の違いだろう。

 彼からすればボクが楽しくワイワイやってるだけに映っただけかもしれないが、
ただ彼は実践してみて自分の尊厳が崩されていくように感じたんだろう。
 日本では主に学校などで「一つ違えば大違い」だからね。

 ボクはやりたいことがあり、そのためには年下とか年上などにかまって
られない、が本音のところだ。だから「こだわりがある、とかないとか」
ではないんだ。志しというとおおげさかもしれないが。

 志しがあれば「オレのプライドが許さん」と感じることもなくなるだろう。
 途中経過などどうでもいいではないか。結果、なにをやりたいのか、が
大事だろう。

by ikeda-88 | 2012-01-10 07:50
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