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そろばん塾 池田先生の徒然草


日々の徒然を短文でつづります
by ikeda-88
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決心

 ボクは15のとき単身、京都に留学してる。その話しをすると
よく言われるのが「よく決心できましたね」だ。ボク自身、あのころ
そんな大決心などしたつもりがないので、この言葉にはいつも違和感
を感じていた。うーーん。あのときのことを書いてみようか。

 秘訣は自分のことを大切に思わない、だろうか。ボクが思うのに
人って自分のことを大切に、大事に考えるものだと思う。当然だよね。
 ただ、それにて決心がにぶる点は大きい。

 ボクはあのころ、自分のことを大切に考えない状況が整っていた
気がする。高校に勤めてたころもよく言われたが「クニサン(ボクの
こと)は悪さして地元におられんようになったんだろう」。もちろん
半ば冗談だ。悪さなどしていないが、どこか地元から逃げ出したかった
のは確かだ。

 中学校は遅刻に早退。部活動も早々にやめ、勉強の成績も悪かった。
 毎日、テレビを見て過ごしていたが、かといって、楽しいわけ
でもなかった。

 この状況が良かった気がする。
 「オレなんて、どうなってもいいや」、そんな感覚があった。
 京都の高校を受験するにあたっては公立高校は受験できないことが
分かった。中学を卒業すると同時の他県での受験は不可だった。
 よって高校は一つしか受験しないことになった。

 留学先の先生からも「池田君、高校、あかんかったらどうするんや」と
聞かれた。「一年、浪人して翌年、また受験します」と返答した。

 もうこのころになると半ば、やけくそで「どうだっていいや」感覚
が充満してた。「中学卒業で浪人かー、想像できん」とか思った。

 大学受験失敗で高校浪人というのはあったが、中学浪人は耳に
新しかった。ただ、受かったけどね。今にして思うと高校浪人して
おけば良かったなと思ってる。皮肉だけどね。

 だってその方がいろんな体験ができるし。ちょっといないよ。高校
浪人。ただ中学生のボクにとって浪人は恐怖の対象だったけどね。
 ボクは今、改めて思うんだが「オレなんて、どうなってもいいや」は
ときにとても大切な要素のような気がする。捨ててかかることも大事だ。

by ikeda-88 | 2012-07-17 07:11
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