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そろばん塾 池田先生の徒然草


日々の徒然を短文でつづります
by ikeda-88
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救助せよ

 本屋さんの店頭にて「敵兵を救助せよ」なる本
が目にとまった。最近では店頭で本を探すことは
少なくなっているのだが、その数少ない例と言える。

 まず題名にひかれるのである。
 時代は太平洋戦争中、舞台は大洋を走ら
せる駆逐艦と駆逐艦の艦長。

 ご存じかどうか知らないがこの時代の日本軍
は「生きて辱めを受けるようなことがあっては
ならない」が本分。虜囚、すなわち捕虜になって
はいけないとされていた。その時代にあって「雷」
艦長、工藤は英国海軍の漂流者全員、442名を
自身の危険をおして救助したのである。

 戦闘海域にあってはどの国の艦船もそんな危険
は犯せず、同胞の救助においても艦を停止させて
までの救助には踏み切れなかったと言われる。

 この本では工藤艦長がなぜ、こうした救助劇を
展開させるかの背景も合わせて詳述されている。
 軍人は敵兵を倒すためならどんな手段を使って
も良いとお考えの方もいるだろうが、この辺りも
含めて考えさせられる内容である

by ikeda-88 | 2006-07-03 07:20
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